お盆のあざみひら

あざみひらは新潟県十日町市の山の中の集落で、僕の大学時代の先生・日比野克彦氏が10年以上継続してプロジェクトを行っているところだ。8月13日から16日まで、三泊四日で行ってきた。お盆には毎年ここでは日比野さんの主催するイベントがあり、僕も毎年参加して、五年目になる。「褌で演劇をする男」として毎年ここに入っている。

今年はいつもと違って、演出と主演を一人で抱えた。(いつもは山山山(一緒に演劇やってるユニット)のメンバーで内容を考える)。それで、明後日新聞社(日比野さんのプロジェクトのこと)の社員やお手伝いの学生たちにアンサンブルとか脇役で出てもらう、ということをした。

結論から言って、すごく楽しかったし、うまくいったと思う。山山山で演劇をつくるのも楽しいし一人で考えるのはプレッシャーもあったけど(なにせ「台本を書く」という経験がろくにない)、チームで考えるのとはちがった面白さがあった。

あと、村の人の合いの手がとても良かった。絶妙なタイミングでジャストミートに言葉が入ってきて、なんかそれが競争みたいになる。江戸時代とかのプリミティブな「歌舞伎」はこんな感じだったのかなとか思う。
これは5年という時の重なりがなせるわざだったと自負してるし、演劇的にとても面白い(分析に値する)ことが起きてたと思う。
そんなこんなでかなり面白い経験だった。

あと、僕はけっこうな寂しがりやなのかもしれないとか思った。最近は人と会うのが楽しくてしょうがないし、また家でしこしこと制作をする日々かと思うとまた寂しくなる。だが、この日常(ケの時間)があるからこそどこかに出かけたときに好き放題できる
ということだと思う。つまり、今はバランスがとれている。

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